▼ 歌詞
昭和22年「星の流れに」  テイチク・レコード  
唄:菊池章子  作詞:清水みのる  作曲:利根一郎


従軍看護婦だった女性が、奉天から東京に帰ってきましたが、焼け野原で家族もすべて失われ、「夜の女」として生きるしかない我が身を嘆いた手記が東京日日新聞(毎日)に掲載されました。
これを読んだ清水みのるは、戦争への怒りや、やるせない気持ちを徹夜で作詞し、利根一郎は上野の地下道や公園を見回りながら作曲をしました。
昭和21年には大勢の餓死者がでました。
特に、上野駅の国鉄から地下鉄銀座線への乗り換え地下道や池袋駅の国鉄と武蔵野鉄道(西武)を結ぶ通路が悲惨だったことを思い出しました。側を通りかかっても、どうすることも出来ませんでした。
進駐軍の残飯をドラム缶で煮直して飢えを凌いだのも当時の東京の現実でした。私も結構お世話になりました。
生きるためには味など関係ないのです。
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