▼ 歌詞
昭和21年「かえり船」  テイチク・レコード  
唄:田端義夫  作詞:清水みのる  作曲:倉若晴生


終戦直後の日本は、住む家もなく、空腹を癒す食料もない状況でした。この曲が発売された時期、日本は焦土の中から這い上がろうとしながらも、食べる物にも苦労していました。その日一日、どのようにして口にする物を探そうか自分一人生きて行くのが精一杯でした。当時の生活を今の人たちに想像し理解しろと言うのは無理です。
それでも当時の日本人は600万人を超える海外にいる同胞、縁者知人、親族の帰還を日の丸の旗を振り、温かく迎え入れました。
日本人が東北大震災で見せた互助精神の原点はここにありました。
復員船から降立ち祖国の土を踏む誰も疲労困憊し虚脱感に打ちひしがれていました。そんな時流れてきたのが、田端義夫の「かえり船」です。「かえり船」は外地にいる同胞が祖国に還る船を歌っています。田端義夫が昭和15年に出した「別れ船」の逆です。
オリジナル録音の音です。
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