▼ 歌詞
まぼろしの
影を慕いて 雨に日に
月にやるせぬ 我が思い
つつめば燃ゆる 胸の火に
身は焦れつつ 忍び泣く
わびしさよ
せめて痛みの なぐさめに
ギターを取りて 爪弾けば
どこまで時雨 行く秋ぞ
トレモロ寂し 身は悲し
君故(ゆえ)に
永き人生を 霜枯れて
永遠に春見ぬ 我が運命
ながろうべきか 空蝉の
儚き影よ 我が恋よ
昭和07年「影を慕ひて」 コロンビア・レコード
唄:藤山一郎 作詞:古賀政男 作曲:古賀政男
明治大学の学生だった古賀政男は昭和4年秋のセゴビアのギター演奏会に触発され完成させたと言れています。
石川啄木に心酔していた古賀が自ら詩を書きヨナ抜き短音階で作曲したデビュー作品です。
レコードではギター伴奏を古賀政男が自ら演奏しています。
この曲は発表から既に80年も経過していますが、歌謡曲の人気投票を行うと必ず上位にランクされます。
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