▼ 歌詞
昭和13年の松竹映画「愛染かつら」の主題歌
唄:霧島昇・ミス・コロンビア(松原操)  作詞:西条八十  作曲:万城目正


120万枚の驚異的大ヒット曲、当時の蓄音機の普及率から現在なら2000万枚規模かと・・・
映画は見られなくなっても、主題歌は今でも懐メロに登場します。田中絹代が若い・・・
歌詞に出てくる「ほろほろ鳥」と言う言葉がちょっと変わっていますが西條八十の意図は別の歌詞でしたが 時局認識に欠けていると当局からの検閲や取り締まりをかわすために変えたと言われています。
歌詞の3番2行目は原詞では「肌に夜風が沁みるとも」でした。ところが吹き込み時に霧島昇がまちがえて「沁みわたる」と歌ってしまいましたが大ヒットしたため、間違った歌詞のまま定着してしまいました。 戦後の再録時に原詞どおりに歌ったところ「歌詞が違う」という抗議が殺到したため、やむを得ず初版と同じ歌詞で再発売したと言うエピソードがあります。
川口松太郎が長編小説「愛染かつら」でヒロインの高石かつ枝と津村浩三が菩提寺のカツラの木の下で永遠の愛を誓う構想を生んだ木として、一躍有名になりました。アイゼンカツラという植物は存在せずノウゼンカズラからの連想語とされています。長野県上田市、別所温泉、北向(きたむき)観音の鐘楼横に立つ桂の木です。
ミス・コロンビア(松原操)は後の霧島昇婦人です。
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