昭和38年「見上げてごらん夜の星を」 東芝・レコード
唄:坂本九 作詞:永六輔 作曲:いずみたく
夜間高校生たちの青春像をテーマにしたミュージカルです。音楽はいずみたく、
台本・演出はボランティアとして江東区の定時制高校に通った永六輔で、
日本ではなじみの薄いミュージカルを広めようと、
永がいずみに企画を持ちかけました。
当時は集団就職の全盛時代で、金の卵などと
言われながら全国から上京した若者たちは働きながらも向学心に燃える者が少なく
ありませんでした。
物語はそのような定時制高校生の生活を描き、普通高校へのコンプレックスを感じ、
苦労をしながらも学べる喜びと楽しさが表現されています。テーマソング
「見上げてごらん夜の星を」が坂本九の歌でヒットし、ミュージカルのスタンダード
的存在にもなりました。
昭和38年に舞台を見た坂本九が「僕にもやらせてほしい」
と永六輔に懇願し、坂本九、九重佑三子、ダニー飯田とパラダイス・キング
出演で、東京・大阪で再演しました。昭和39年にミュージカル全編を収録した
LPレコードも発売されました。
この動画は昭和60年3月に放映されたものですが、
その5ヶ月後に起きた日航機墜落事故で坂本は他界しました。